彼女の幸せ 2020.06.09 小話 かの国 私の人生は、これで本当に幸せであったのでしょうか? 薄い窓ガラスの先にある冷たい夜空には、星の瞬きなど見えていなかった。 それよりも、数十年前に国へ残した両親や弟たちの面影が、彼女の瞼 […] 続きを読む