無観客開催

無観客開催

無観客開催

無観客時の馬券売り上げ

競馬は新型コロナウイルス感染症の影響で、無観客開催が続いている。

先日に公表されたJRA(日本中央競馬会/以降JRA)の開催148日間の売り上げは、前年比(148日間終了時)96.8%の約1兆4753億円と、微減だったようだ。

競馬場だけでなく場外馬券場の営業も休止しており、馬券購入はネットか電話投票のみ。

従来、ネットの売り上げは全体の約7割ほどであったが、無観客で開催された102日間の売り上げは約1兆93億円、前年比95.2%でネットのみの売り上げは3割以上も伸びていた。

それはネット会員が約44万人も増えたことが大きな要因と思われる。

言わずもがな、ネット会員が増えたのはコロナの影響で競馬場や場外馬券場へ出向けない人たちが登録をしたのもあると思うが、いわゆる「おうち時間」で今まで競馬をやったことがない人たちまでも、ネット会員に取り込めたところもあるようだ。

「緊急事態宣言」が発表されたときは、これから春のG1シーズンとぶつかり、どうなってしまうのかと心配になったが、終わってみれば大きなダメージはなかったJRAとしてみれば、ホッと一安心なのかもしれない。

日本ダービーまでも無観客

まさか「日本ダービー」まで無観客になるとは・・・・個人的には信じられない気分でレースを見ていた。

最後の直線では、いつもであれば実況アナの声まで掻き消されるほどの大歓声が起こるはずが、「パチン、パチン」と騎手が馬に放つステッキの音が聞こえてくる状態。

やはり、あの歓声がないのは寂しい。

ゴール板を過ぎたあとの「歓声の余韻」も好きなのだが無音・・・。

何でも良い訳ではないが、ゴール板を過ぎた後くらいは何か優勝馬を称えるBGMでも流した方が良かったのではないか、と見ていて思った。

例えば、かつての格闘技「PRIDE」では、決着がつくとBGMを流して「勝者と敗者の余韻」を際立たせていたように、競馬でも用いて感動を膨らませる工夫をTV番組でも見せて欲しい。

そんな「演出」があっても良かったのでは、とつい思ってしまった。

馬券の税収

競馬の開催が中止に追い込まれなかったのは、馬券による「税収」が政府にはかなり影響が大きかったからではないか、との見解があったが、それは確かに否めない。

JRAのホームページによると「100円の勝馬投票券のうち、約75円はお客様への払戻金に充てられ、残りの約25円が控除されます。この約25円のうち、10円が国庫に納付されます。」と記されている。

コロナ騒動でよく議論になっていた「自粛か経済か」だが、経済を回すという意味では競馬は重要な役割を果たしているに違いない。

馬券を買っている我々は、立派に国庫へ貢献していると思うと、馬券で負けても何やら悪い気もしないでも・・・ない。

レースに出るだけでも大変、勝つのはまた過酷であり、競走馬も騎手も命がけである。

 

競馬が見られて、かつ馬券を買って楽しめるだけでも感謝しないといけない時代なんだ、ということでしょうか。