東尋坊キナコさんと座談会(紀州のドンファン殺人事件)

東尋坊キナコさんと座談会(紀州のドンファン殺人事件)

東尋坊キナコさんと座談会

紀「キナコさん、お久しぶりです!」

キナコ「どんだけご無沙汰しちゃったのかしらね。HideHorse2には私は出てないわよね」

紀「ですね、しかもコロナもあって座談会どころではないですし」

キナコ「まぁでも今回はリモートだから。っていうか、なんで今までリモートでやらなかったのかと(笑)」

紀「お互いドタバタしてましたから、ようやく座談会復活ということで!」

キナコ「さ、色々ともう世の中がゴチャゴチャしていて、何の話題からいけば良いのか分からないけど、何から行く?アンジャッシュのトイレ売春から行きますか??」

紀「いやいや、だいぶ古い話題ですよそれ(苦笑)。しかもトイレ売春って、不適切発言ですよ。」

キナコ「んじゃ訂正。便所不倫ね。」

紀「なんか下品だなぁ。」

キナコ「どちらにしたって上品な出来事じゃ無いでしょ。」

 

紀「ま、座談会は久しぶりですが、話題は最新ので行きましょう。ついに動きました、紀州のドンファン殺人容疑で元妻を逮捕。これから行きましょう!」

キナコ「はい。これはさ、もう3年前の事件だったよね。でも今年に入って事態が動いてきたっていう噂は、私はキャッチしていたのよ。」

紀「ほう。」

キナコ「当初から怪しいのは妻か家政婦しか居なかった訳じゃない?世間体では単純に妻が財産目当てでっていう、この線しか興味なかったじゃない?まさか本当にそうだったのか、という。ある意味で分かりやすい事件でありながらも、立証するのに随分と時間が掛かってしまったな、という。そんな事件よね。」

紀「そうですよね。最初から怪しまれていて、なんかメディアから何かから最初から犯人は分かっていたような、そんな感じでしたよね。」

キナコ「そう。”名探偵コロンボ”のストーリー展開と同じ。最初から犯人は分かっているけど、その殺害の動機とか証拠を塗り固めていくっていう作業があって。でも現実は物語と違うわよね。警察の執念ってところ。」

 

紀「でも、ホントに財産目当てだったのですかね?」

キナコ「でしょ。若いじゃない、元妻って。考え方からしたら短絡的よね。財産を目的としながら、旦那さんの総資産とか遺産相続とか、遺言書の内容とか、そういうことは確認しなかったというか、全然分かっていなかったわけでしょ?それで殺害しようって、覚醒剤を飲ませちゃうところとか、どこの誰にレクチャーされたのか、もちろん捜査されていると思うけど、ザックリし過ぎているところに思いっきり若さが出ちゃったわよね。」

紀「それでも逮捕まで3年掛かりましたよね。」

キナコ「どうやって覚醒剤を飲ませたとか、まだ分かっていないでしょ。でも警察は覚醒剤を購入したっていうところまでは確実に押さえた訳だから、そこは覚醒剤を売った人が上手くやった。だからここまで時間が掛かったってだけだと思う。」

 

紀「当初の取材班も、100%妻が犯人だろうと追っかけてましたもんね。」

キナコ「さっきも言ったけど、まぁあれは世間一般の人たちもそう見てたでしょ。しかも取材してもリアクション無しで、お前どこぞの女優かモデルかを気取ってんのかっていう立ち振る舞いを見させられれば、どう見たって犯人に思えちゃうわよね。そもそも、何もしてなかったらキチンと弁明するでしょ?自分でバラしちゃっている雰囲気を作っちゃってたのも、まさに幼稚。」

紀「セレブっぽさを全面に出してましたからね。お金お金っていう感じがモロに出てましたもんね。」

キナコ「ね。あんな大っきなサングラスだかメガネが似合うのは”塩沢とき”さんくらいしか私は知らないわよ。」

紀「(笑)、懐かしいですね。でもまぁ、紀州のドンファンと謳われた方でしたが、最後は金の為に女に身を滅ぼされたというのは、何だか気の毒な最期でしたね。」

キナコ「気の毒というか皮肉な最期よね。お金ってホントに怖い。双方お金に取り憑かれて人生を狂わせた、狂わされた感じよね。紀ちゃんの”この世は地獄論”に通ずるじゃない。」

紀「この題材で書いてみようかなぁ。」

キナコ「ま、続報が出たらまた取り上げましょう!」

 

紀「ですね。では次の話題に移りますが、それはまた次回ということで。」

キナコ「お得意の撮り溜めしての切り売りね。TV番組みたいでごめんなさい。」

 

東尋坊キナコ

年齢非公開。エッセイスト、コラムニスト。元某女性誌の編集長で、自称バイセクシャル。

近著の「東尋坊キナコの国会議事堂を上手投げ」は某通信販売大手の風刺著書部門で4週連続ナンバー1のベストセラーに。

自宅でPayPayのCMダンスの練習中にテーブルの角に足の小指をぶつけ、あまりの激痛に失禁。

骨にヒビが入ったことよりも、失禁してしまった現実を受け入れるまでに3週間も要した。