東尋坊キナコさんと座談会(東京オリンピック)

東尋坊キナコさんと座談会(東京オリンピック)

東尋坊キナコさんと座談会

紀「で、次の話題ですが東京オリンピックです。」

キナコ「う~ん、本音を言うと興味ない。」

紀「いやいや、メディア側の人間のくせに、その台詞は無しですよ(苦笑)。」

キナコ「コロナじゃなかったらね、コロナっていうケチがついちゃったから、諸手を挙げて楽しめないじゃない。国民の大半は同じ気持ちでしょう。オリンピックをやるよりも、国民は早く元通りの世の中に戻りたいわけだから。」

 

紀「僕は一番最初に、オリンピックの東京招致が決まった時に『ほんとに出来るのかなぁ』と漠然と思いました。それは例えば大地震だったり、台風災害だったりがタイミング悪く起こって中止、みたいなことにならなくもないかなぁと。まさか感染症とまでは予測はしてませんでしたが。」

キナコ「そうね、恐らく紀ちゃんが言ったみたいなことが起こった場合でも、今みたいに開催か中止かもめると思うけど、国民にその選択権がないわけだからね。」

紀「今の状況だと、誰の為のオリンピックなの?っていうのが最大の疑問です。」

キナコ「オリンピックは政治的介入ができないはずなのに、思いっきり政府に決定権を握られているわけで、オリンピック委員会なんて有って無いようなもんよ。アスリートのためとか上っ面だけで、IOC(国際オリンピック委員会)とか日本政府、挙げ句は米国の放送権だとか、しがらみが多すぎちゃっているのよね。」

 

紀「中止ではなく延期とか、もちろんアスリートの方々にとっては年齢的なピークとか色々あったり、次の開催地の問題もあって、これ以上の延期はできないのでしょうか。」

キナコ「アスリートの年齢的な部分っていうのは、あくまでタイミングよね。だってフィギュアスケートの浅田真央さんだって、年齢的な部分でトリノオリンピックに出られなかったでしょ。あれもタイミング。コロナもタイミング。なんでこれ以上の延期ができないのか知らないけど、できないのならば中止しても仕方がない。」

 

紀「ここに来て、オリンピック開催期間中に医療従事者500名を派遣する要請がでましたが、ただでさえ感染者が増えて医療が逼迫していると報道されている中で、これは空気を全く読めていないですよね。」

キナコ「空気を読めていないというより、自分たちの保身しか考えてないわよね。さっきも言ったけど、IOCだったり日本政府もそうだけど、お金儲けしたいとか、損をしたくないとか、責任を取りたくないとか、そんな見え見えのしがらみの為に、アスリートを含め、国民が振り回されてしまっている。こうなると、オリンピックをやって何になるの?ってなっちゃう。それで国民はコロナウイルスっていう脅威と向き合わないといけないなんて、無理な話じゃない。オリンピックを開催して、どれだけに人がハッピーになれるのかしらね。少なくとも私自身はハッピーにはなっていないと思う。」

 

紀「オリンピックよりも元の生活を取り戻すことが最優先ですし、コロナを終息させるためのワクチン接種も全然進まないし、緊急事態宣言が延長されても、政府や都道府県知事の言葉は国民には信用されていない。全部が悪い方に向かってますよね。」

キナコ「まぁ日本の政治らしいっていっちゃ日本の政治らしいわよね。どうして先の大戦でメチャクチャにやられて敗戦国になっちゃったのか、何となく分かった気がする。」

紀「その時代は全然違うのですがね。」

キナコ「所詮、同じ穴のムジナってことね。日本の政治家なんて。」

 

東尋坊キナコ

年齢非公開。エッセイスト、コラムニスト。元某女性誌の編集長で、自称バイセクシャル。

近著の「東尋坊キナコの国会議事堂を上手投げ」は某通信販売大手の風刺著書部門で4週連続ナンバー1のベストセラーに。

ファミレスでペペロンチーノを注文したが30分待っても来ない。

店員の手違いだったので改めて注文するも、ペペロンチーノではなくナポリタンがテーブルに。

待ち時間とクレームの手間を考え、仕方なくメニューを確認すると、ナポリタンの方が¥30高いことに。

間違えてくれてラッキー!!と、上機嫌でナポリタンをたいらげるという、よくわからない気の長さを持つ。