未完の大作

未完の大作

未完の大作

大作漫画「ベルセルク」の作者、三浦建太郎氏がお亡くなりになりました。

謹んでお悔やみ申し上げます。

 

「ベルセルク」は、私が唯一、今現在も単行本を集めている漫画。

10代の頃に「ベルセルク」に出会い、あの狂気に満ちた過酷な世界観、圧倒的な迫力の画質。

人間の欲深さ、残忍さ、醜さ、弱さを究極な形で表現されている緻密なストーリー。

心の奥まで「ベルセルク」の世界へ引きずり込まれ、激しい物語に息苦しくもなるが、名脇役の妖精に笑わせられたり、残酷ささえも美しく描写される恍惚を生み出していた。

こんな漫画は他では見られない。

 

近年は単行本が出る間隔が長くなり、忘れた頃に「あっ、出てる!」と思い購入に至っていたが、もう続きが読めないと思うと、今はその現実を受け入れるには、もう少し時間が掛かりそうだ。

 

この壮大な物語の完結を見ぬまま私は死ぬことは出来ない、とまで思わせた作品であったが、完結させることが出来なかった三浦建太郎氏の方が、数億倍も無念であろう。

 

しかし、なんということか。