紀 聡似

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焦爛の芍薬 第3話 ~祖父の日記~

 ~~ 初恵の登場 ~~  一九XX年五月二十五日 『宗佑さん一家が我が家にやってきた。会うのは何年ぶりであったろうか。宗祐さんは老けたが元気そのものだった。小さかった初恵ちゃんはもう十六才になっていた。初 […]

焦爛の芍薬 第2話 ~疑惑の火種~

~~ 月夜の土蔵 ~~ 「日記?おじいちゃんの日記はもうとっくに処分してしまったのよ。あの人からの遺言でね。処分するようにそう書かれていたのよ」  祖母は砂糖もミルクも入っていない食後のエスプレッソを味わい […]

焦爛の芍薬 第1話 ~帰郷~

 ~~ 帰郷 ~~  真希が神奈川県の北鎌倉にある祖母の家に向かった理由は、いくつかあった。  その内のひとつは、久しぶりに祖母の顔が見たかったから。  真希の両親は、彼女が幼い頃に揃って事故で他界しており […]

死後(葬儀記含む)

死後(葬儀記含む)    読者の皆さんのみならず、誰しもが一度は考えた事がおありでしょう。  人間は死んだらどうなるのか。  自分が死んでしまったらどうなってしまうのかを。  一旦それを考え始める […]

彼岸の記憶

グラスの氷がカランと溶け崩れた音で、俺はハッと我に返った。 少し眠ってしまっていたのだろうか、目の奥の方がズキズキと痛んだ。 確かまだ、これが一杯目のはずであったが、思いのほか酔いがまわり早かったのだろうか […]

南十字星と初恋 27「出発のとき」

・この話の主な登場人物 「富岡 政樹(とみおか まさき)」二十五歳:美咲のいとこ、元ミュージシャン 「鳥海 美咲(とりうみ みさき)」十九歳:女優、政樹の従妹 「盾ノ内 凡司(たてのうち ぼんじ)」二十五歳 […]

南十字星と初恋 26「紫色の双眼」

・この話の主な登場人物 「木戸下 玲華(きどした れいか)」三十五歳:政樹と美咲が所属する芸能事務所社長 「道内 佳澄(どうない かすみ)」三十五歳:警視庁刑事、警部、凡司の先輩     […]

南十字星と初恋 25「一斉報道」

・この話の主な登場人物 「富岡 政樹(とみおか まさき)」二十五歳:鳥海美咲の従兄でマネージャー、元ミュージシャン 「鳥海 美咲(とりうみ みさき)」十九歳:女優、政樹の従妹 「盾ノ内 凡司(たてのうち ぼ […]

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